長ノ山湿原
長ノ山湿原は、三河の自然を“気軽に、でもしっかり”感じられる観光スポット。森や山の景色とはまた違う、湿原ならではの開けた空気感が心地よく、散策するだけでも気分がリセットされます。
ここは泥炭が堆積してできた泥炭湿原で、東海地方では最大規模の面積をもつ中間湿原として知られています。足元の地面の奥には、埋もれ木や花粉、火山灰、珪藻類などが含まれていることもあり、湿原がどう生まれ、昔の気候がどう変わってきたのかを知るうえで学術的にも貴重な場所。観光として訪れても、「自然の歴史の上を歩いている」ような感覚が味わえるのが魅力です。
見どころは景色だけではありません。ミミカキグサやモウセンゴケなどの食虫植物、サギソウ・トキソウといったラン科植物など、植物分布の面でも貴重な種が多く、季節によって表情が変わります。昆虫ではハッチョウトンボやヒメヒカゲなどが見られることもあり、タイミングが合えば“ちいさな自然の宝物探し”のような楽しみ方もできます。
そして長ノ山湿原は、1973年(昭和48年)11月に愛知県の天然記念物に指定されています。大切に守られてきた場所だからこそ、散策はゆったり、自然の音を邪魔しないペースで。写真を撮ったり、季節の草花を眺めたり、静かな時間を過ごしたい日におすすめです。


