勝変塚古墳(しょうへんづかこふん)
勝変塚古墳(しょうへんづかこふん)
新城市一鍬田にある勝変塚古墳は、大きな公園のように整備された観光地…というより、旅の途中でふと立ち寄って「この場所にも昔の時間が眠っているんだな」と感じられる、静かな史跡です。新城市指定史跡(1958年/昭和33年4月1日指定)で、員数は1基。身近な風景の中に、古墳時代の痕跡が残されています。
宇利川のそば、低い段丘にたたずむ円墳
古墳は、すぐ南側を宇利川が流れる低い段丘上に立地しています。墳形は円墳で、時期は古墳時代後期とされています。川の流れと段丘の地形を眺めながら歩くと、「どうしてこの場所に築かれたのだろう」と想像がふくらむのも、この史跡の楽しみ方です。
名前の由来がちょっと気になる古墳
もうひとつ面白いのが、名前にまつわる話。八名郡誌では「小便塚」と記述されているそうで、「勝変(しょうへん)」と「小便(しょうべん)」という語呂から生じたのでは…とも考えられています。一方で、「勝変」というお坊さんを祀った墓であるとも言われ、呼び名の背景に土地の言い伝えが重なっているのが興味深いところです。
派手な見どころがあるわけではありませんが、短時間でも“古代に触れる寄り道”ができるスポット。周辺の自然とあわせて、静かに見学してみてください。