馬背岩

 豊川の支流、宇連川の湯谷大橋から全貌を見ることができます。幅5m、長さ122mにわたる安山岩の岩脈で、河床を作っている周囲の凝灰角礫岩より緻密で硬いため、川の中央部に馬の背状に盛りあがって残り、その形から「馬の背岩」と呼ばれています。
 おおよそ1500万年前に奥三河地域一帯で大規模な火山活動がありました。その後半、断層運動でできた南北の大地の割れ目が無数にでき、そこに安山岩質の溶岩が次々と流れ込みました。岩石の中で急に冷やされた溶岩は板状に固まり、その後の長い浸食で周囲の岩より硬い所では岩脈や岩床として尾根や滝をつくっていきました。
 宇連ダム周辺には、数キロにも及ぶ岩脈がいくつも存在します。「馬の背岩」は規模からすると小型の部類になりますが、湯谷という観光地のひときわ目立つ場所であるため、多くの人が訪れることができる岩脈です。
 昭和9年に、国指定天然記念物に指定されています。